精神科のご案内


精神科

こころの病気

代表的な精神疾患について、解説します。ご自分やご家族様の精神・心理に関する問題について、参考にしていただけると思います。ここで説明しているものが精神疾患の全てではありません。また、最終的な診断については、専門家である精神科医が行わないと間違った治療に繋がることもあります。気になる症状などございましたら、お気軽にご相談ください。


統合失調症

統合失調症は、100人に1人の割合で発症する、よく見られる病気で、早期発見・早期治療が大切です。

気分障害

楽しく機嫌の良い状態の感情や、逆に落ち込んで鬱々としていたりする感情のことを「気分が高揚している」「気分が沈んでいる」などと表現します。気分の状態が極端になりますと、躁状態やうつ状態といった病的な気分の状態と判断されます。

不安障害

人間が生きていく上で、不安というのは大切な要素でもあります。不安になることで、危険な環境から離れるような信号を自ら作り出しているわけです。正常なレベルでの不安は誰にでもありますから、不安が多少強いからといって、特に異常ではないことも多いです。ある環境で出現すると予想される不安のレベルよりも、はるかに強い不安が出現したり、普通は不安が出現しないような環境で強い不安が見られる場合を、不安の異常な状態として「不安障害」といいます。不安障害の代表的なものを述べます。

身体表現性障害

身体的には特に異常がないのに、精神的な原因によって身体症状が出現する状態を、身体表現性障害といいます。これは、意識的な仮病ではなく、患者様本人にとっても苦痛や苦しみを伴うものです。身体表現性障害の代表的なものを述べます。

解離性障害

解離性障害の症状は、自己意識の統一性の異常です。例えば、解離性健忘は、過去の情報が想起できないことで特徴付けられ、一般にストレスが多い状況や心的外傷と関係があり、通常の物忘れでは説明できないものです。

摂食障害

過食や拒食に代表されるような食事摂取の異常と、自分への身体に対する間違った認識が見られます。神経性無食欲症(いわゆる拒食症)と、神経性大食症(いわゆる過食症)に分けられますが、両方への移行があります。

睡眠障害

「眠り」の問題は多岐にわたり、むずむず脚症候群、不眠症、睡眠リズム障害、ナルコレプシー、過眠症、レム睡眠行動障害など、様々な睡眠障害があります。他者に指摘されないと不眠を自覚できないこともあるので要注意です。 北津島病院では睡眠障害で困っている皆様に一層お役に立つため、終夜睡眠ポリグラフ検査が可能な専用個室を完備した睡眠医療センターにて、万全のサポートをいたします。

適応障害

ストレスに反応して苦痛を感じることが著しい場合に、この診断名を使うことがあります。基本的にストレスが無くなれば、苦痛は減少するか消失することが多く、ストレス自体を取り除くことが重要です。 ストレスというものは、生きていれば必ず存在しますので、例えば「ストレスがあって仕事に行きたくない」といった一般的な悩みについては、病的なものではありません。

人格障害

人格とは一般的に性格のことです。人格障害とは、性格に基づく日常での行動特性が、一般的に考えられる平均の範囲から著しく逸脱している状況を指します。例えば、些細なことで怒って、その理由を全て人のせいだと考えるような行動様式だったり、自分が恋人や家族に見捨てられるのを怖がり、抵抗できない感情から自分自身を麻痺させるために、リストカットなどを繰り返すような行動様式だったりします。

認知症

同じことを何度も言ったり、聞いたりする、物の名前が出てこない、置き忘れやしまい忘れが目立つ、時間、日付や、場所の感覚が不確かになった、病院からもらった薬の管理ができなくなったなど、もの忘れの症状が見られます。その他、意欲減退や人格変化、歩行障害などが見られることもあります。

アルコール依存症

日本では、アルコールは簡単に手に入る合法のドラッグであるため、アルコールに対して依存状態になっている人は多いです。ほぼ日常的にアルコールを摂取している状態となり、日常で必要とされる社会的行動がままならなくなると、アルコール依存症というべき状態となります。アルコール依存症の人は、日中でも大抵はお酒を飲んでいます。また、アルコールが体から抜けかかると、不眠・不安や手の震えなどが目立つようになり、すぐにアルコールを摂取することを繰り返します。