診療科のご案内


統合失調症治療センター

当院の患者・家族心理教育について

当院では、統合失調症治療センターで、渡部センター長が中心のチーム医療により、患者心理教育としては6回1クールの「統合失調症に負けないぞ教室」を、家族心理教育としては8回1クールの「家族教室」とエンドレスの「みすみ会」を実施しています。内容は下記のとおりです。

統合失調症に負けないぞ教室

統合失調症患者様(当院で通院または入院治療をしている方)対象の患者心理教育で、6回1クール(5つのプログラム;毎週水曜日、最終週は金曜日;14時30分~15時30分)の認知集団精神療法(10~20人)としてエンドレスに統合失調症治療センターで行っています。患者様が、一人だけの力で病気を理解し、病気に打ち勝って行こうとするのは、大変です。多くの患者様と一緒に、病気からの回復に向けて、頑張って行きましょう。

第1回 幻聴君と妄想さんを語る会①
第2回 幻聴教室
第3回 新しい集団精神療法
第4回 幻聴君と妄想さんを語る会②
第5回 栄養健康教室
第6回 フォーラムS

5つのプログラム
幻聴君と妄想さんを語る会
統合失調症の患者様が、自分の体験(症状)と対処法を話しているビデオ(幻聴、妄想、暴力、自閉、回復がテーマ)を観た後、意見や感想を述べ合う会。
幻聴教室
冊子を用いて、幻聴を症状ではなく体験として受け止め、対処法を学ぶ会。
新しい集団精神療法
スライドと治療の栞を用いて、統合失調症の疾患理解・治療法・リハビリなどについて学ぶ会。治療戦略ノートを作成する。
フォーラムS
幻聴君と妄想さんを語る会に参加したことがある患者様が集り、精神症状と日常生活についてフリートークする会。
栄養健康教室
スライドを用いて、肥満防止のための栄養摂取法と運動法について勉強する会。
家族教室

統合失調症患者様を持つご家族様を対象とした教室です。下記のような8回を1クールとして、第1・3木曜日13時30分~15時に統合失調症治療センターで行っています。統合失調症治療では、ご家族様が統合失調症という病気と症状を理解し、患者様をうまくサポートできるようになることが大切なことです。多くのご家族様(毎回10人~20人)と一緒に頑張って勉強して行きましょう。当教室では、勉強だけでなく家族間交流も大事にしています。

第1回 脳の疾患
第2回 原因と経過
第3回 治療
第4回 薬物療法
第5回 リハビリテーション
第6回 家族の役割
第7回 幻覚の擬似体験
第8回 鎮静の擬似体験

みすみ会

統合失調症患者様を持つご家族様の会で、「家族教室」を終了した方を対象としています。月1回開催、第2木曜日(13時30分~15時)に統合失調症治療センターで行っています。医師が司会し、統合失調症治療に関する話と質疑・応答、家族間交流を行っています。ご家族様が、エンドレスに仲間と一緒に勉強し交流を深めることは、患者様の回復には大事なことです。

みすみ会の名の由来
まだ寒い春3月に、降り積もった雪をはねのけて最初に顔を出す春の花が、雪割り草です。雪割り草の別名を「みすみ草」と言います。この「みすみ」を会の名称に取り入れました。統合失調症患者様を持つご家族様は、今は、冬のようにつらいけれども、必ず春が来るから、患者様の回復を目指してみすみ草のように頑張って行こうという思いが、この会の名にはこめられています。