当院の概要
ごあいさつ
当院は昭和50年に開院した精神科専門病院です。創立当初より「依頼を断らない」との信念で、統合失調症をはじめとする精神病の回復に力を注いできました。しかし近年、病院を取り巻く環境も劇的に変化してきており、時代のニーズに合わせて診療の幅を広げています。
平成27年に「もの忘れ外来」を開設し、併せて稲沢市民病院、稲沢厚生病院、津島市民病院と提携し、高度な画像診断を行える体制を整えました。精神科医と神経内科医が協力し、様々な認知症の方に対応しております。そして、平成29年7月には新たに認知症治療病棟をオープンし、周辺症状の対応力も向上しました。
さらに稲沢市医師会からのご推薦により、稲沢市から「認知症初期集中支援事業」の委託を受け、平成30年4月に事業を開始しました。市や社会福祉協議会、地域包括ケアセンターなどと緊密に連携をとりながら家庭訪問などを通じて地域での活動を行っております。平成30年秋には愛知県医師会による認知症地域医療研修事業として津島市民病院と連携し認知症患者さんへの対応力向上を図ります。
並行して、平成29年11月に内科病棟を開設しました。精神科の患者さんが肺炎など体の病気を併発した時や、総合病院などで体の病気の治療中に精神的な症状が出てしまった患者さん、認知症のために体の治療に支障を来たしている患者さんなどを受け入れています。
そのほか、院内感染対策や医療安全対策などでは、稲沢市民病院、稲沢厚生病院、海南病院などと連携し定期的なミーティングも行い、医療レベルの向上に努めています。
また、睡眠医療では多くの病院やクリニックから精査のご依頼を頂いております。医師・技師の体制を強化して日本睡眠学会の教育施設の認定を受けられるよう、多職種チームで連携を図っています。
一方、当院では以前から超長期入院の患者さんの社会復帰には力を入れており、病院ではなく地域の中で暮らして頂く後押しをしておりましたが、平成30年2月、新たにグループホーム「第3やすらぎ荘」をオープンしました。併せて院内の組織改編も行い、地域医療連携室、医療相談室、訪問看護、デイケア・デイナイトケアなどを統合し福祉部を創設しました。医療と福祉の融合によって地域社会での生活を取り戻し、続けていけるようなサポートを目指します。
これらを含めて、当院では平成29年4月に中長期事業計画を策定しました。「サービスの質の向上」と「組織力の向上」の2つを柱として、今後5~10年の方向性と事業計画を職員間で共有し、ハード・ソフト、両面での病院の活性化を図っています。
こうした取り組みが評価され、このたび日本医療機能評価機構の4回目の審査を無事にクリアし、認定を更新しました。これは第三者によって院内の診療体制やガバナンスを審査するもので、精神科としては全国で3番目に受審し、20年間この審査を受け続けております。
これからも、社会の変化と地域の皆様のニーズに応え、より良い医療を提供できるよう、職員一丸となって努力してまいります。
プロフィール
- 経歴
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- 昭和45年(1970)
- 愛知県名古屋市生まれ
- 昭和50年(1975)
- 北津島病院開院とともに平和町に転居、六輪保育園・六輪小学校卒
- 平成元年(1989)
- 滝高等学校卒業
- 平成8年(1996)
- 獨協医科大学医学部卒、神経内科学教室入局
- 平成13年(2001)
- 名古屋市立大学・精神医学教室入局
- 平成14年(2002)
- 同大学病院・救急部助手
- 平成15年(2003)
- 厚生連尾西病院精神科に派遣
- 平成17年(2005)
- 豊川市民病院精神科に派遣
- 平成19年(2007)
- 東京医科大学霞ヶ浦病院(現・茨城医療センター)神経内科入局
- 平成23年(2011)
- 現職
- 自己紹介
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獨協医大で睡眠診療の、名市大でEBMの、東京医大茨城医療センターで頭痛診療の基礎を学び、睡眠障害全般の他、各種頭痛、認知症、変性疾患など神経内科全般について診療を行っている。また、西洋医学のみならず、漢方診療も積極的に行っている。
全国でも珍しい(と自分では思っている)、“精神科もわかる、現役の神経内科専門の医師”として、身体合併症を持つ精神科患者様や精神症状を来たした身体疾患(認知症含む)患者様の診療に力を入れている。 - 資格
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日本内科学会 認定内科医
日本神経学会認定 神経内科専門医
精神保健指定医
臨床研修指導医
- 所属学会
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日本神経学会
日本内科学会
日本睡眠学会
日本臨床神経生理学会
日本神経治療学会
日本老年精神医学会
日本精神神経学会
日本褥瘡学会