精神科のご案内


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身体表現性障害

身体的には特に異常がないのに、精神的な原因によって身体症状が出現する状態を、身体表現性障害といいます。これは、意識的な仮病ではなく、患者様本人にとっても苦痛や苦しみを伴うものです。身体表現性障害の代表的なものを述べます。


身体化障害

多数の身体的な自覚症状が数年間にわたって持続するもので、実際のところは身体的には正常か、その自覚症状から予測されるよりもはるかに身体的には問題がないものです。嚥下困難、腕や足の痛み、運動とは無関係な呼吸促進などがよく見られます。

転換性障害

一般にヒステリーと呼ばれていた症状で、意図的でないのに体の一部が動かなくなったり、感覚が無くなったりするものです。もちろん、体の異常が無く、あくまで精神的・心理的な葛藤やストレスが原因と判断できるものです。

心気症

特に身体疾患が存在しないのに、重篤な病気にかかっていると信じてしまうもので、身体的な不快感について、一般的な人よりも病気として解釈する傾向があります。心理社会的ストレスによって、増悪することがあります。